お昼休みを利用していったん帰宅してみた(笑)

昨日はNOAHの武道館行ってきたんですけど、トータルとしては去年の11月の方が良かったなー、という感じです。

私的に一番期待していたフジマルKENTAは、各地で絶賛されているようだけど、個人的には「惜しい!」という感じでした。
何というか、期待しすぎた分が、マイナスになってしまってたのかな・・・。内容も、四天王プロレスでよく見かけたような攻防が多くて、やってることはすごくても、結局は焼き直しに過ぎないというか、彼らならではのオリジナルな何かが欲しかった。
合格点は充分出せるけど、こちらの想像を超える試合とまでは行ってないですね。

ただ、その辺りは彼らもわかっているようで、KENTAいわく「今日の試合は80点くらい」。

これまたKENTAのコメント。「いや、自分はベルトを持っているし。追いついたというより、自分が上だということを、今日の試合で証明できた。」


らしいコメント。確かに、最後勝ち名乗りを上げたのはKENTAなわけで、いかにも正論なんだけど・・・でもレスラーとしての力量では丸藤の方が上だな、というのが僕の感想。勝敗を超えた部分で、まだ丸藤の方が上ですよ、ウン。

何というのかな・・・KENTAの試合を観てても「タメ息」が出ないんですよ。これが丸藤との違い。
このタメ息っていうのは悪い意味ではなくて、感嘆したときに思わず出るタメ息。

究極はトップロープ越えの場外へのドロップキック。「そうくるか!」というか、あの時場内は異様なムードになった。「なんだ、今のは!?」っていう声にならない声。

他にも最初に出したドロップキック、対角線の背面エルボー、隙をついた両足タックル、前哨戦でも見せたオースイスープレックス・・・何気ない技でも歓声を引き出せるのが丸藤の凄さで、これは武藤や三沢なんかにも共通するところなんですけど。
丸藤は三沢と武藤が合わさったようなレスラーで、一瞬のひらめきとか、オーソドックスな技に自分なりのオリジナリティを加えて違いを出すところなんかが似てる。
観客の想像力を、半歩だけ超えるんだな。それが他のレスラーとの違いだと思います。

レスラーとしてのタイプは三沢っぽくて、性格的には武藤っぽいのかも。


KENTAに足りないのはそこだと思います。あのスタイルだと先が見えちゃうと言うか、どこかで行き詰ってしまうんじゃないかと、ちょっと心配なのです。


丸藤の持ってる「ひらめき」を、KENTAが兼ね備えたら、2人の試合は想像を超えたすごい試合になるんじゃないかな。


改めて思ったことは、観客の期待や想像力を常に超え続けた「三沢VS小橋」というブランドの偉大さ、ですかね。